この宣言だけでは足りないので、自分のインターネットふれあいの歴史でも書いていこうと思う。とにかくカタカタとキーボード叩きたい欲求におそわれているので、誤字脱字、奇妙な表現、論理構成の破綻、そんなものはおかまいなしに進めていく。

インターネットに最初に触れたのは、小学生のころだったか、中学生か、覚えがない。ただ、自宅には父が仕事で持って帰っていたノートパソコンがあり、それを小学生のときから触ることができた。

Visual Basicが入っていたので、それで適当にプログラミングをしていた記憶がある。イベントドリブンだの、オブジェクト指向など、そんなものはさっぱりわからない。ただ、「Form1」という画面に、「Image」だの「Button」だの部品を置いていって、その「Button」をダブルクリックして出てくる「OnClick」みたいなメソッドに「IF A >= 0 THEN」みたいなのを打ちこんでいけば、なんか動作する! でキャホキャホ喜んでいた。

さらには、そんなダメプログラムをベクターという自作ソフトを掲載してくれるところに送って、みごと掲載許可をもらったことがあった。いや、ほんとうにダメなプログラムで、ほぼおそまつなジョークソフトだったのだが、とても気前がいいところだったのだろう。

そして、さらに嬉しかったのが、自分のホームページスペースをもらえたことだ。自分のホームページを作れて掲載できる、というのは非常な興奮だった。

そのホームページに載せるためにセコセコと作ったのが小説だ。オリジナル小説『ワルターソード』。内容は、当時読んでいた『紺碧の艦隊』と見ていた『新世紀エヴァンゲリオン』に影響された、よくわからないもの。

戦艦大和、武蔵、信濃があって、それにチルドレンみたいな人間が乗って、悪の帝国と戦う、というもの。主人公はその戦艦の艦隊の司令官・海風シリュウ(紫龍)。チルドレンにはたしか、朝霧リスマ、海風シカゼ(紫風)、長門カズキだったと思う。いや、命名のルールが完全にエヴァ! さらに、敵帝国の首領は主人公の父。あと敵司令官がトレバーという名前だったと思う。今思い出してもはずかしくなるけど、その小説のデータはどっかいってしまった。

あと、それに加えて、魔法陣グルグルの二次創作にオリキャラを加えた『グルグルソード』なんてもの書いてしまった。今だと最低SSとか呼ばれて叩かれるだろうな。なにしろ、そのオリキャラの中には、作者である「小笠原雅之」がいたんだもの。もう、最低SSあるある項目をかなり満たしてると思う。

『ワルターソード』も『グルグルソード』も、結局、数話書いてエターナルしてしまった。『グルグルソード』は同級生の友人にあげて、彼はみごと最終話まで書き終わった。その彼は、同人で、商業で、シナリオライターとして活躍。ううむ、これが根性の差というものか。根性なしの自分には、とても達成できない偉業だ……。ギャフン。

しかし問題は根性というわけでもない。文章技術が未熟とか、読書量が足りないとか、そういうものでもない。創作への執念、執着、意地、そういったものがなかったのだ。インターネットの露悪文化に触れて、それに感化されてからは、どんどん悪化した。

そう、インターネットとのふれあい。接触。当時のインターネットがどんなものだったかは、覚えてない。ただ、2ちゃんねるがあった。ぁゃιぃがあった。それで十分だろう。小学生、中学生、高校生、大学生、とどんどん悪くなっていった。

エロ、グロ、差別、カルト宗教、麻薬、暴力、ウェアーズ、ウィルス、違法ソフト、脱法ハーブ、右翼、左翼、ネット右翼、リベラル、極左、極右、ネオリベ、フェミニズム、…………そういったキーワードを書きつらねると、ほんとうにキリがない。ただどれも、自分のありがたい良い御縁や良い運命とは正反対の、かけはなれた、むしろ悪くなるようなものばかりだ。露悪文化と一言で言ったが、別に露悪じゃないにせよ、こういうキーワードの人々は自分のことを悪だと思わず、むしろ正義だと思ってるにせよ、何にせよ、とにかく、悪い縁起、悪い運命なのだ。それに関わると、こちらにもその業が伝染してくる。それを「シューキョー」と言うならご自由に。でも、自分はその「シューキョー」を信じる。本当に、因果応報、自業自得というのは、あるのだと。

はっきりいって、このあたりのことを詳しく書いたらキリがない。ブラウザがどうの、ネットバトル(今でいうレスバ)がどうの、パソコンがどうの、回線がどうの、テレホーダイがどうの、ISDNが、ADSLが、光が、……。

だが、触れておきたいのはある。ニコニコ動画とTwitterだ。

この二つもまた相当に露悪文化なのだが、それでも、なくてよかった、と一概に言えるものではない。

ニコニコ動画は、大学生のときに尋常じゃないぐらいハマった。何を見ていたかとか、もうほとんど覚えてないが、ひたすら見た。

Twitterも、それはもう、ネット論客を中心に、もううんざりするほど、こちらも何を見ていたかほとんど忘れてしまったが、見た。とにかく見た。

それで得られたものがあったか? なにもなし!

あえていおう、完全に、なんにも、なし!

はっきりいって、図書館に毎日通って、本を読みまくった方がよかった!

ものすごい後悔している!

インターネットそのものだけで得られるものなんて、所詮はガラクタばかりだ! いや、ガラクタならまだいい。ガラクタよりさらにタチの悪いビョウキだ! こんなビョウキを持っていたら、心身害して、人間関係や職業、将来の展望までぜーんぶビョウキに毒されて失ってしまうぞ!

インターネットを通じてリアルで得たものは、たしかにある。しかし、インターネットそのものから得られたものなどは、なにひとつない! そう断言してしまうぞ、私は!!

インターネットでトモダチができた? だからなんだ! 実際にリアルで面前で会話したこともないんだろう! 相手が男性か女性か、年齢がどれくらいか、どんな職業か、そんなこともロクにわからないだろう! そんな属性はインターネットだと好き勝手に偽装できるぞ! それこそ「職業は自宅警備員で、毎日毎晩キーボードをカタカタさせてインターネットにわけのわからないこと書き込んでる奴」だって、インターネットのトップアイドルになることだってできるだろうさ!

インターネットで言論があった? だからなんだ! それが真正だとどこの誰が保証してくれるんだ! 論文ですら疑似科学の奴があるぐらいだ! それならテレビ・新聞見てた方がまだマシじゃないか? いや、そんな保証のない情報に踊らされるぐらいなら、最初から知らずに、いっさい関わらない方がよっぽどマシだ! アンチフェミ情報を得たからといって、それが自分の仕事に役立つなんて、ほぼないだろう! 自分の生活、自分のなりわい、自分の仕事だけ見てやってたほうがよっぽどマシだ!

結局、そういうことだ。インターネット文化なんて、リアルのつま先の親指の爪ほども役に立たない!

そんなものにわずらうぐらいなら、インターネット文化とはきっぱり御免こうむって、リアルをしっかりやろう!

そう、リアル、現実世界、現実社会、自分が実際に仕事して、生活のためのお金をもらっているところだ。自分が実際に人と会話して、人間関係をつくっているところだ。それこそが、本物、つまりリアルなんだ。現実=本物=リアル。

逆にいえば、インターネット=仮想=偽物=フェイク。そう、フェイクだ。フェイクなんか、10の10乗の10乗の10乗の10乗やったところで、フェイクでしかない。絶対にリアルなんかにはなれない。フェイク=ビョウキだから! 因果応報、自業自得!

キーボード叩くのつかれた。でも、満足だ。とにかくためこんでたものを吐き出せた。こうやって、インターネット文化のデトックスをやっていくのだ。そう、創作はデトックス。創作はリアル。創作はデスティニー。創作はカルマ。創作は……