鎌倉の姫将軍 北条政子 | 本 | 角川つばさ文庫
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私、北条政子。里の一族を守る武士の家の長女として、家族みんなの世話や料理に、毎日おおいそがし!男の子は出世をめざし、女の子はそれを支える時代――けれど、”ある過去”を抱えた武士・源頼朝との出会いが、私の運命を変えたんだ。
上記HPより
「みんなが幸せに暮らせる新しい時代を、ふたりでつくりたい」
それなのに、父・時政が、別の人と結婚しろって言い出して……!?
それでも――私の人生、私が決めた道を進む!
頼朝を支えながら、やがて自ら国の先頭に立ち、弟・北条義時と、600年以上つづく新しい時代を作ることに――。
日本中の心を一つにする<言葉>を残した、女性リーダーの物語!
ドクペ吹いた。
ちなみに今読んでる呉座先生の新刊だと、
山本幸司氏が指摘するように、頼朝の性格には二面性がある。頼朝は情愛深く涙もろい人物で、不遇の流人時代に支援してくれた人たちの恩に報いている。しかし頼朝が自然な人間的感情を発露する対象は、女性や僧侶、弱小武士など頼朝の地位や生命を脅かす可能性のない人間に限定された。長年の流人生活の中で、頼朝は猜疑心の強い人物になっていたのだ。頼朝にとって時政は大恩ある舅であったが、それゆえにこそ警戒の対象だったと言える。
呉座勇一『頼朝と義時』講談社現代新書
尼将軍やべえとか言われてるけど、まず鎌倉殿自身がやばい。
古今東西の独裁者標準装備の「猜疑心」というパワーワード。
もっと言うと鎌倉の御家人衆もどいつもこいつもやばすぎる。
仁義なき戦いをガチったらああなるという教訓。