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2021/1012 最近の転売屋について思うこと

転売屋……というか相場師って資本主義の末路って感じがするんだよな。

勝手に公道に関所をつくって通行料をとるようなやり口。

そりゃコスパ最強だからみんなやりたがるし、こんなのが蔓延したらまともな市場も社会も壊れていくだけでしょう。

改革だの、規制緩和だの、自己責任だの、そういった美しい文言の果ては、こういう大同小異の転売屋=相場師を量産して、まともな社会を食いつぶしてるだけじゃないの?と。

実需に足をつけて真面目にやっていく(額に汗する)人たちあってこそ、じゃないんですかね。

Unity『宴』と格闘中……

せっかくだから縦書きにしたいよね、ってことでいろいろやってみたところ、

全体の文章は
Utage/Scripts/GameLib/UI/NovelText/UguiNoveltextGenerationInfo.cs
の ClacXPosition

文字個別は
Utage/Scripts/GameLib/Wrapper/WrapperUnityVersion.cs
の SetCharacterInfoToVertex

このあたりをいじればいいのかなーと。

SetCharcterInfoToVertex の最後のところに

public static void ModifyToVerticalText(UIVertex[] verts)
{
    var center = GetCenter(verts[0], verts[2]);
            
    for(var i = 0; i < 4; i++)
    {
        SetRotateCounterClockwiseRightAngle(ref verts[i], center);
    }
}
public static Vector3 GetCenter(UIVertex vert0, UIVertex vert1)
{
    return Vector3.Lerp(vert0.position, vert1.position, 0.5F);
}

public static void SetRotateCounterClockwiseRightAngle(ref UIVertex vert, Vector3 center)
{
    var px = vert.position.x - center.x;
    var py = vert.position.y - center.y;
    var ph = Mathf.PI * 3 / 2;
    var tx = px * Mathf.Cos(ph) - py * Mathf.Sin(ph);
    var ty = px * Mathf.Sin(ph) + py * Mathf.Cos(ph);
    vert.position.x = tx + center.x;
    vert.position.y = ty + center.y;
}

みたいなのをモグりこませとけば文字が回転しました。

ClacXPositionはこれから取組開始。

インターネット自分史

インターネットを使いはじめたのはいつだったか、小学生だったか、中学生だったか。父が家に持って帰っていたEPSONの98互換機ノートPCが、自分のPC人生、そしてインターネット人生のはじまりだっただろう。

当時のインターネットは、電話回線で接続するもので、しかも通信時間により従量制の電話料金がかかるというものであった。これを緩和するために、テレホーダイというサービスがあった。夜のある一定の時間内であれば定額というもので、当時電話回線でインターネットをやる人間にとっては常識の装備であった。自分の家もこれを導入していたが、何かの手続を間違えたのか、テレホーダイのサービスが適用されず、月6万円の請求が来たときもあった。

そのときはいったいどんなサイトを見ていたのか。実のところ、よく思い出せない。ちょうど阪神大震災やオウム事件があったときであり、それにちなんだ不謹慎ネタを覚えているから、おそらくぁゃιぃあたりは見てたのだろう。さすがに書き込んだことはなかったが、現実とはあまりにもかけはなれた世界に、すでに魅了されていたのかもしれない。

2ちゃんねるに来たのは高校生のときだったと思う。ちょうどバスジャック事件があったことを覚えている。その事件がきっかけで、というわけではなかったと思う。正直なところ、ここらへんも記憶があいまいでよくわからない。どの板を見ていたかも覚えていない。それより、部活や受験勉強であわただしかったときだ。

そうそう、このときに始めて同人という世界に触れたのだった。広島で開催されるイベントに、友人が本を出すというので、自分も小説を寄稿した。今でいう合同誌だ。もっとも、友人は漫画を期待していたらしく、えらく失望させてしまい、少々申し訳ないと思った。

小説そのものは中学生のときから始めていた。ワルターソードというオリジナルと、グルグルソード(だったか?)という『魔法陣グルグル』の二次創作SSだ。

ワルターソードの方は、当時、父の影響で小学生から読んでいた『紺碧の艦隊』などの架空戦記と、当時流行していた『新世紀エヴァンゲリオン』に触発されて書いたものだ。主人公海風シリュウ(紫龍)司令官の指揮する戦艦大和が、敵国(実は主人公の父が総司令官をしている)の使徒と戦う話だった。主人公サイドの味方に朝霧リスマ、海風シカゼ(紫風)、長門カズキ、そんなキャラを出していた。下の名前がカタカナなのはもちろんエヴァの影響である。もっとも、知識や技術もろもろが未熟にすぎて、4話ぐらいでエターナルしてしまったと思う。

グルグルソードの方は、『魔法陣グルグル』の二次創作……といっても、実際はオリキャラや作者キャラを投入した、いわゆる「最低系SS」であった。これもまた途中でエターナルしてしまったが、友人が続きを書きたいというので、そのままタイトルをあげた。友人は最後まで話を書き上げた。その才能と資質は、のちに同人・商業ノベルゲームでぞんぶんに発揮させていた。

この自作小説がインターネットとどうかかわりがあるのかというと、この自作小説こそ、インターネットで公開して、読者を得ていたものであった。当時は小説になろうや、カクヨムといったものなどもちろんない。それどころかTwitterみたいなSNSすらない。いや、Google検索なんて見たこともないし聞いたこともない。あるのはサイトを人力で登録するYahoo検索、あるいはフリー・シェアソフトを頒布するベクター。小説はいったいどこに公開するのか? といえば、個人のウェブサイトである。ベクターに自作ソフトを登録すれば、5MB程度のフリースペースをもらえるから、そこにFTPソフトをつかってアップロードするのである。ちょうど、Visual Basicでネタソフトを作っていたから、それをベクターに登録したら、受理されて、めでたく自分の城(ホームページ)を持つことができたのである。HTMLタグを手打ちでせっせとうちこみ、ロイヤリティフリーの画像をとってきたりして、ページを作成していた。ページを作成するのはいい。ところが、自分からどんな情報を発信するのか、そのネタがなかった。最初は日本海軍の軍艦のスペックを載せていたが、それも飽きてしまって、だったら自分で好き勝手につくってしまえ、ということで小説を書いて載せていたのである。実のところ、動機としては順序が転倒しているのである。

いまでこそ、PCで絵を描いて、それをネットにアップしているが、当時はまず、ペンタブレットというものを持っていなかった。液晶タブレットなど、あったかどうかすらわからない。そもそも、PCの画面は、デスクトップならCRTと呼ばれる、重くて幅のでかいやつ。ノートPCなら液晶だが、ペンタッチや感圧機能などない。たとえ、液晶タブレットがあったとしても高価すぎて、とても買ってもらえるようなものじゃない。ペンタブレットですら、なかなか手にいれることができなかった。高校生のときに、やっとゲットできたが、A5サイズぐらいの、とても小さいものだった。

やっとペンタブレットを得られても、肝心のペイントソフトが、フリーのものしかない。Photoshopはあまりにも高価すぎてとても手がだせない。Paint Shop Proのような比較安価なソフトでもきびしい。どうしてもフリーのものになる。といっても、FireAlpacaのようなものはない。何を使っていたか忘れたが、とてもデジタル絵はものにならなかった。まずもって、ペンタブレットでうまく線を引くことができなかった。

なので、スキャナに望みをたくしたが、これもとても険しかった。アルファチャンネルが使えないので、絵をとりこんでも、線画を保護することができないのである。結局のところ、デジタル絵はどうしようもなかった。なのでアナログ絵をやっていたが、とても物になるものではなかった。だいいち、やはりここでももろもろが未熟にすぎた。美術部でちょっとだけデッサンをやったが、続かなかった。部活の先輩は美大へ行くために予備校に通っていたが、とてもそこまでする根性はなかった。

高校生までの同人活動はとてもものにならなかった。なので、ネットでこちらから発信する情報もほとんどなかった。やっとなんとか形になってきたのが、大学生になってからであるが、ここではインターネット自分史なので、割愛して本題に戻る。

「私はもう死んだ者として、あはれな日本の美しさのほかのことは、これから一行も書かうとは思はない」

私の生涯は「出発まで」もなく、さうしてすでに終つたと、今は感ぜられてならない。古の山河にひとり還つてゆくだけである。私はもう死んだ者として、あはれな日本の美しさのほかのことは、これから一行も書かうとは思はない。

— 川端康成「島木健作追悼」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E7%AB%AF%E5%BA%B7%E6%88%90#%E6%88%A6%E6%99%82%E4%B8%8B%E3%81%A8%E6%95%97%E6%88%A6

わかる。

2021/1007 アンタイ・トクガワ・モモタロー・ハズ・ザ・ムラマサブレード

妖刀村正がトピックにありますが。

19世紀末、モモタローのお話が海外で紹介されるようになると、なぜかかれの刀がムラマサになっておったのです。ちなみにモモタローのステータスは「リトル・ローニン」。敵はオーガの王でありますから、いろいろ面白そうではあります。テキストは1897年韻文版から。 pic.twitter.com/L8z7B6e7ZX— 西洋魔術博物館 (@MuseeMagica) October 6, 2021

「貴様、その剣は……」

オーガの王が最後に見たのは、まぎれもない、あの忌まわしき剣であった。

「わかるか」

その男はニヤリと笑った。

穢らわしき餓鬼の首魁に突き立てた剣を、さらにえぐりこませて、苦しみもがく様をじっくりと堪能した。

「この剣のすさまじさ、『神君』のおわす地獄への土産話としてよろこばしかろうぞ」

「鬼畜──」

オーガは言い終わることなく、たちまち爆発四散!

爆炎を浴びてもなお何事もなかったように憮然として立つ男に、ドッグがかけよる。

「お美事にございます、殿……」

「たわけ」

男は一喝、ドッグはおびえ、尻尾を股に隠して平伏。

「しょせんは刃の錆にもならぬ畜生どもよ、どれだけ斬ろうといったい何の勲にやなる」

そしてドッグの背後に控えるバードとエイプに向かい、だが顔は天をあおいで。

「余のもっとも悔恨なるは、この剣で、あの『神君』の首を落とせなんだこと。きゃっつの驚きと苦しみにゆがむその首をこそ、目前で見たかったのだ。それを、おのれ、せめてあと半年早かったら──」

その男──かつて信繁と呼ばれ、死のまぎわにあってリトル・ローニン・モモタロー・ニンジャの憑依せらるる異能者は、徳川呪殺の魔剣・ムラマサブレードを天に突き立て、涙を目ににじませるのであった。

「徳川死すべし。幕府滅ぶべし。徳川の与力どもいっさい斃れるべし。慈悲はない」

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