古典ギリシア語の動詞活用表にとりくんでおります。
これをひととおり見ておいて、GoogleBooksとかで拾ってこれるプラトンの『ソクラテスの弁明』の原文とかを見ると、なーんとなく文の構造が見えてきて、まるで文を読めたかのような──本当にただの空想だけども──高揚感にひたることができます。
いやあ、本当に面白い。

で、ここで。
以前に中谷功治先生の中公新書の『ビザンツ帝国』読んでたんで、ああ、これでビザンツ帝国関係の史料も読めるかも……という期待に胸を膨らませていると、ハッとひらめいたんです。

あっ、ビザンツ帝国を中心とする世界、圧倒的有名言語の世界やんけぇ……。

まず東の大国を見ると、ペルシア帝国のペルシア語、イスラム帝国のアラビア語、セルジューク朝やティムール朝、オスマン帝国のテュルク系の言語もある。この支配地域にはヘブライ語やシリア語なども含んでいる。

西はというと、スラヴ系のブルガリア人(ブルガリア語)、セルビア人(セルビア語)、アルバニア系のアルバニア人(アルバニア語)といった、バルカン半島の諸民族がある。
そこから北に行けば、ウラル系のハンガリー人(マジャル語)、テュルク系のキプチャクやスラヴ系のルーシ人(ルーシ語──ウクライナ語やベラルーシ語などの祖語)がある。

ビザンツ帝国では北方から傭兵を雇っていたので、ノルマン人のゲルマン系言語も入ってきてる。もちろんそれとは別に、イタリア半島のラテン語もある。

いやもうこれ、ユーラシア大陸西部の諸言語スターターパックじゃないですか。
ギリシア語を中心として、これ押さえとけば西方のファンタジー系創作の死角はほとんどない気がする。

いや、作ってみたいぞマジで……。