車が単なる移動と運搬手段である日用品にすぎなくなったとき、車文化は終わるのかもしれない、とふと思った。

ナビを使って知らない道でも大きく迷わず目的地にたどりつけるのはいいことなのかもしれないが、それは日々時間に追われるのもあって、道に迷ってもドライブを楽しめる余裕を失ったということなのだろう。

とりあえず目的地に最短距離でたどりつけばいい。
とりあえず家族と荷物をたっぷり載せられればいい。
とりあえず税金も燃費も低ければいい。
とりあえずただの日用品としてコスパが高ければいい。

自分もそういう考えにけっこうおかされてる。
初めての車にキューブを選んだのも、安くてー、ナビつきでー、そこそこ積めてーと、走りをあまり意識しなかった。
せいぜい1.5リッターあるからパワーも軽よりはいいだろうと思ったぐらい。

いや、キューブが悪いわけじゃないんだけど。
ただ、コスパをつきつめていったら、こんな高い金と事故のリスクを背負ってまで車持つ必要なくね?
運転する必要なくね?
と思うこともあった。
バスや鉄道があれば十分じゃん! と。

面白い文化って、生活──つまりコスパによって消えていくんだろうな、と。