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2022/0702 呪物巡りて

男は著書に記す。

「献本 吾倶羅出版編集部 御中 芝村一刀」

これで余の積年の無念がやっと報われる……。

著書を出版したのは婆白耶書房。吾倶羅出版のライバルだ。

男を拾ってくれた出版社への恩義は、男を見捨てた出版社への復讐に転化する。

男はやがて業界の表舞台から去り、その本は、巡りに巡って、とある新古書店に入った一般人の手中におさまることとなる。

「献本……? これは一体……」

その本の写真をなにげなく撮り、SNSにあげてみる。

すると、謎の捨てアカウントから、奇怪なリプライが飛んできた。

「一刻も早く焼きなされ。できれば専門の寺社に持ち込むのがよろしい。呪物を持ち続けてはならぬ」

物語が、いまいましくもはかない物語が、動きだす──。

2022/0702 「○○大学学士(法学)」という肩書

誰とは言わないが、「○○大学学士(法学)」という肩書をわざわざ名前(ペンネーム?)につけてらっしゃる作家の人がおられて、「え、学士って資格だから大学名は特に関係ないのでは?」と思ってちょっとググってみたら、じつは、大学名を付記するのが法的に正式、とのこと。

学位の名称: 海洋学研究者の日常
http://hiroichiblg.seesaa.net/article/416925524.html

学位 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E4%BD%8D#.E5.AD.A6.E4.BD.8D.E3.81.AE.E8.A1.A8.E8.A8.98.E6.96.B9.E6.B3.95

学位規則 | e-Gov法令検索
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=328M50000080009

(学位の名称)

第十一条 学位を授与された者は、学位の名称を用いるときは、当該学位を授与した大学又は独立行政法人大学改革支援・学位授与機構の名称を付記するものとする。

昭和二十八年文部省令第九号 学位規則

いや、これは知らなかった。つまり、「学士(○○学)」だけじゃダメで、「○○大学学士(○○学)」とちゃんと書かないといけないわけだ。

つまり、この作家の人の肩書は、ちゃんと法令にのっとった形式で書かれているわけで、これが正式と。

それじゃ自分も、「箱崎大学学士(辛子高菜学) アウグスト・バエジャ」「六本松大学学士(棒拉麺学) 小笠原雅之」ってちゃんと表記しないとな!

2022/0702 ものっそい政治の単純化だが……

政治って、くっそ単純にいって、「いい人だけの国」をつくる政治か、「わるい人もウェルカムの国」をつくる政治かの二つしかないんじゃないかと思う。

「いい人だけの国」がなぜ正しいのか、どんな理屈で作るのか、その理論構成にバリエーションがあるだけで、基本的に目的は一つ(いい人だけの国)でしかない。

「わるい人もウェルカムの国」のためには「わるい人」がいられるための「自由」がなければならない。

逆にいえば、「いい人だけの国」とは、その「自由」をいかに規制するかということ。

そうすると、「自由」、この一語こそ、ではないか。

2022/0701 サヨナラ

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……。

インターネッツの評論、サヨナラ。

SNSの怒り、サヨナラ。

人生後半戦に向けて、いろいろサヨナラ。

人生前半戦、やらかしばかりだったけれども、こんなもんかな、という思いでもある。

だいぶんわかってきたよな、世界と自分。

そんなもんですよ、きっと……。

という感じで、これからもやっていくのであーる。

2022/0627 えきねっとの自動退会処理でまたメールくれるバーチャルおかん(歌)

自力で模範解答を書く能力 | ブログ運営のためのブログ運営
http://ukdata.blog38.fc2.com/blog-entry-4376.html

めちゃくちゃ真理だと思う。

できればこのことを、小学生の時点で知っておきたかった。

自分の小学生からの悩みが、これでだいたい片付くんですよね。

ああ、世界って、つまるところそういうもんなんだと。

あまりにも難しく考えすぎていた。

いま、これと並んで自分が真理だと思ってるのは、「車の運転」……ですかね。

これに「世界の答え」が濃縮されていると思う。

この「模範解答」もやはり、「車の運転」なんですよね。

もう答えぜんぶ出てんじゃん。

そう思った六月の終わりでした。

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